目に映るもの
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KingFischer
作品の具体的な内容・手法
本作はB1サイズ:2枚と、モジュール:2枚を組み合わせた4組構成のアートポスター作品として計画している。 右側B1サイズでは、北府中駅周辺の風景を用い、「写真→ワイヤーフレーム→アウトラインスタイル」の3つの像が切り替わる地域風景パネルを設置する。
左側B1サイズのレンチキュラーでは、地域住民や北府中に根差した方を撮影したポートレート群を用い、一枚のレンチキュラーパネルの中に複数の人物像を組み込み、鑑賞位置によって異なる人物が立ち現れる表現とする。 モジュールでは上段と下段には左右方向へ流れる雑踏を10枚の像で、アニメーション要素を用いた横長レンチキュラーパネルを配置する。
素材はレンチキュラープリント、パネルマウント出力を想定し、平面作品として駅構内壁面または指定掲出面への設置を想定している。歩行者が通過しながら視点を変えることで像の変化を視覚的に体感できる、駅空間と連動した作品として構成する。
作品コンセプト
北府中駅は、大きなターミナルのような派手さはない一方で、産業や、住宅地の日常、通勤通学の流れが静かにまじわる独自の魅力を持つ駅である。私はその、目立たないが確かに蓄積している風景に惹かれ、この場所での作品を構想した。
そもそも駅とは、多くの人にとって目的地ではなく、日々通り過ぎていく場所でもある。本作では、駅を移動の通過点だけでなく、人の記憶や気配、土地の構造が重なる場として改めて捉え直したいと考えている。武蔵野線は、目的地へ向かうために通り過ぎられる路線であると同時に、多様な生活圏を接続する線でもある。そういった経費を含め、鑑賞者の移動によって像が変化するレンチキュラー表現と重ねたいと考えた。
内容は、地域住民の肖像、駅周辺の風景、雑踏の流れを組み合わせることで、見慣れた場所が少し異なる層を持って見えてくる空間をつくりたい。ふとした瞬間に、駅の利用者を立ち止まらせ、日常のなかで見過ごされやすい地域の輪郭を浮かび上がらせることが本作品の目的である。
想い・自己PR
映像、写真、CG、インスタレーションを横断しながら、場所の記憶や知覚の揺らぎをテーマに制作を行ってきました。公共空間において、鑑賞者が日常の中で偶然作品と出会い、見慣れた風景を少し違って感じる契機をつくることに関心があります。本企画では、武蔵野線沿線に面している駅という性質を、作品形式そのものに取り込みたいと考えています。
