目に映るもの
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風の記憶

作品コンセプト
越谷市在住の私にとって武蔵野線は、日常的に利用している親しみのある路線です。鉄道のほとんどが都 心に向かっている中で、周辺エリアを円状に東京、埼玉、千葉をつなぐ貴重な路線です。そのため、駅ごとに様々な表情があり、一つのイメージで語ることができません。しかし、少し都心から離れていることもあり、商店街や住宅街とともに河川や公園などが豊富に存在し、人々のいとなみも少し穏やかに感じます。
私は2026年3月に芸術系の大学を卒業し、越谷市やその周辺で、写真によるアート活動を行いたいと考えていました。題材は身近な風景です。普段の見慣れた街や自然の景色を記録し、人々の記憶の中に眠っていたイメージを揺り動かすような作品として提示できないかと考えていました。そのようなタイミングで知った「MUSASHINO ART RAILWAY FESTIVAL」の主旨は、まさに自身が思い描いていたアートのあり方と一致するものと思えたのです。アートを通して、人々が身近にある景色の美しさや愛おしさに気づくこと、問題や課題に気づくこと、そしてより良い環境作りにすすんでいくこと、アートがそのきっかけを与える一助になることができたら素晴らしいのではないかと思っています。その思いを自身の作品に込めて届けたいと考えています。
想い・自己PR
デジタル映像が巷に溢れている昨今、どんな写真を撮っても、すでに存在する何かに似ているとか、影響されているとか、そのように思えてしまいます。しかし、自身の記憶の世界は、自身の経験の蓄積であり、まだ眠っている映像世界が存在するのではないかと感じています。複数の写真を組み合わせて1枚の映像を生成する取り組みは、自身のイメージの世界の映像に近づくための手法でもあります。作品の鑑賞を通して、自身のイメージが膨らむ感覚を得られたなら、とても嬉しく思います。
作品の具体的な内容・手法
表現内容
・身近になる景色を我々はどのように記憶しているのだろうか。それは写真のベストショットのような景色とは違うのではないか。そのような問いから私の作品はつくられている。私の記憶の中の景色は、同じ場面であっても、多次元的であり多視点的であり、様々な場面がいくつも重層的に現れてくるイメージである。それを二次元の表現である写真によって表出させようと試みている。身近な風景を同じ画角でひたすら撮り続けていく。その中から親和性の高い写真を組み合わせて1つの作品を生成する。見慣れているはずの景色が、多次元的・多視点的な景色として再構築される。その景色は記憶の中のイメージを活性化させ増幅させる装置のようなものに変換される。我々は自身の脳内に膨大な記憶を宿している。巷に溢れる誰かが撮影したベストショットの写真から解放され、自身のイメージを解き放つ、記憶の世界を呼び覚ます、ほんの束の間でも、そんな経験を提供したいと考えている。
形態
・写真の組み合わせによる作品
サイズ
・1点のサイズは、横2400mm、縦840mm。
同一サイズの6点を横一列に展示。各々の間隔は400mm。
使用素材、制作方法
・(案1)写真用紙にプリント(アクリル加工+アルミ版裏打ち)
(案2)写真用紙にプリント(アクリル板+アルミフレーム額装)
設置方法
・壁面にネジ打ち固定
ポートフォリオ
アーティストとしての経歴・活動実績
展示等略歴及び受賞歴
2018年 グループ展「Kontrapunkt〜夜の主題による〜」(銀座 Gallery Camellia)
グループ展「Develop Your Mind』(日本橋 Roonee247)
2019年 ROCKYOU2019 出展(京都 高台寺)
グループ展「Film Advanced』(青山 Gallery Nagal)
2020年 ROCKYOU2020 出展(オンライン開催)AWARD(安達ロベルト賞)
2021年 ROCKYOU2021 出展(LUMIX BASE TOKYO)AWARD(塚本宏明賞、育緒賞)
2022年 グループ展「時間旅行」(銀座 Gallery Camellia)
2023年 グループ展「光の時特別展」(両国 天門ホール)
2025年 グループ展「KontrapunktⅢ〜クロリスへ〜」(銀座 Gallery Camellia)
グループ展「FILM! FILM! FILM!」(世田谷 Gallery Nadal)