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作品の具体的な内容・手法

【表現内容】

新秋津駅駅舎正面壁面に、雑木林の中に差し込む木漏れ日をモチーフとした壁画作品を制作します。
具象的な風景描写ではなく、光が重なり、溜まり、包み込むような印象を与える抽象表現とします。

【形態】

看板で使われるアルミ製の板(アルリーダー)を基盤とした手描きの壁画

【サイズ】

新秋津駅駅舎正面壁画全面   縦3200mm×横7000mm

【使用素材】

アクリル絵の具(耐候性・耐水性に優れた屋外用塗料)

 

【制作方法】

看板用のアルミパネルにプライマー塗布、下地材(ジェッソ)で整えた上にアクリル絵の具で絵を描く。

完成したら、全体に紫外線、風雨に強い、外壁用のニスを二度がけ

 

【設置方法】

アルミ角材を壁にアンカーでボルト締め その後、アルミ角材にパネル(アルリーダー)をボルト締めする

踊る木漏れ日

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作品コンセプト

私は東村山で生まれ育ち、現在も在住のアーティストです。武蔵野の雑木林に囲まれた環境で成長しました。新秋津駅は、私が生まれ育ち、現在も暮らしている東村山市の玄関口となる駅です。


この地域では、雑木林や多摩湖に象徴される豊かな自然が、生活のすぐそばにあります。

小さい頃から、午前中の木漏れ日の爽やかさと、夕暮れの金色の木漏れ日の美しさにうっとりとしていた変わった子供でした。

それでも木漏れ日は、特別な景色というより、通学や散歩、日々の営みの中に溶け込んだ、ごく当たり前の存在でした。

私は大学を卒業後、故郷を離れ、都市部や海外で絵画・壁画制作を重ねる中で、自然と切り離された都市空間で長く暮らしていました。昨年、約30年ぶりに故郷へ戻り、改めて気づいたのが、東村山に広がる雑木林の豊かさと、木漏れ日の美しさが都会ではいかに得難いかです。出戻って初めてその価値の大きさに気づきました。

新秋津駅は、西武線との乗換駅として多くの人が行き交い、周辺には商業施設も集まる、沿線の中でも活気のある駅です。その一方で、少し足を延ばせば雑木林や貯水池など、武蔵野らしい自然が今も残っています。

本作品では、人の流れが集中する駅前という場所に、街と共存する「木漏れ日の記憶」を重ねることで、忙しい移動の中に一瞬の静けさを差し込みたいと考えています。
日々見過ごされがちな自然の存在を、駅という公共空間で可視化し、この街ならではの価値として共有することを表現したいと、地元住民として、1アーティストとして心から思いました。

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目に映るもの

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アーティストとしての経歴・活動実績

多摩美術大学日本画科卒業

 

アクアリゾートクラブサイパン壁画制作、矢沢永吉氏ビル壁画制作、 Kアリーナ横浜壁画制作、ハイアットリージェンシー横浜ウエディングサロン壁画制作、ハイアットリージェンシーグアム壁画制作、PICグアム壁画制作、上野の森バレエホリデイアートディレクション等

想い・自己PR

私はこれまで、壁画を「描いて終わる作品」ではなく、
人と場所の関係を育てていく装置として制作してきました。

制作の過程そのものが街に開かれ、
足場に立つ画家の姿や、試行錯誤しながら描き進める時間、
そこで交わされる何気ない会話までもが、
完成前から人々の記憶としてその場所に刻まれていきます

。 壁画制作中には、必ず人が足を止めます。
声をかけてくる人、興味深そうに見つめる子どもたち。
その中で「少し描いてみますか」と一筆を託すと、
人は皆「自分もこの壁画の一部になった」と語ってくれます。
そうして生まれた作品は、やがて記念撮影の場となり、
街を象徴する風景として日常に溶け込んでいきます。

私はこれまで世界各地で壁画を制作し、
その土地の砂や石、貝殻などを絵の中に取り込みながら、
土地の記憶や人の営みと呼応する作品をつくってきました。
完成後、その場所が人の集まる「小さな聖地」のように変化していく光景を、幾度も目にしてきました。

本企画において、私は新秋津駅と新小平駅の二駅に応募しています。
それは同じテーマを使い回すためではなく、
武蔵野線という一本の線の中にある異なる駅の性格と空気感に応じて、
木漏れ日の表情を描き分けたいと考えたからです。

乗り換えや移動の気配が交差する新秋津駅では、
人の行き交いの中にふと現れる「生きものの気配」としての木漏れ日を表現したいと考えました。 **MUSASHINO ART RAILWAY FESTIVAL**は、
単に作品を設置する企画ではなく、
日常の風景を再発見し、時間をかけて街に根づかせていく試みだと感じています。

この場所に集う人々の記憶と呼応しながら、
完成後も静かに育ち続ける作品を残すこと。
それが、この企画において私が果たしたい役割です。

 

最後に

国際情勢の影響により、現在アルミ素材を中心とした建材の供給不安および価格高騰が生じており、下地パネルの材料費が制作費全体に占める割合が大きくなる状況となっています。

代替案として木材素材を用いた構造も検討しており、材料費自体はアルミ素材の約半分程度に抑えられる見込みです。
一方で、屋外設置における耐候性・安全性を確保するためには、防水・防腐を目的としたコーティング処理が不可欠であり、そのための資材調達および工程確保が現時点では流動的な状況です。

本作品では、長期的な展示と公共空間での安全性を最優先に考え、素材選定や施工方法については、主催者および関係者の皆さまと協議を重ねながら、表現性・実現性・持続性のバランスが最も取れた方法を検討していきたいと考えております。

最終的な仕様については、完成後の維持管理やレガシー化を見据えた判断ができればと考えております。

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